2.特徴とその効果-長期中和安定作用
長期中和安定作用① アルカリ価の動向

OE9オイルはアルカリ価の持続性が非常に高く、オイルの寿命を著しく伸ばしている 。
一般にはアルカリ価が20になれば中和能力がほとんど失われ 、0.5になればオイル交換しなければならない 。
OE9と、市販の最高級オイルの走行距離ごとにオイルのアルカリ価より寿命が
落ちていくグラフです 。
アルカリ価が0.5に落ちればエンジンオイルとして限界になり、オイル交換が必要になります 。
赤い線の限界値をたどると、市販の高級オイルでも約30,000キロが限界値ですが、OE9を混ぜたオイルは80,000キロでもアルカリ価を6に保っています 。
※アルカリ価 燃料油中の硫黄分から精製する硫酸その他の酸を中和し、エンジン各部の 酸による損耗を防ぐ能力を示します 。
長期中和安定作用② 高温・高速における安定性

高速回転、高温時におけるオイル劣化の比較図
注:高速回転、高温時におけるオイル劣化の比較図で、OE9オイルの劣化に対する安定性が非常に高いことを示している。
エンジン回転数3150回転、オイル温度 143.3 度の高温、高回転の時間経過によるオイル粘度劣化率を表したグラフ。
10時間を経過しても OE9 は劣化がなく、通常市販オイルが時間とともに粘度劣化が進むのがわかります。
これによりOE9は高温、高速回転に耐えうる性質を持っているオイルということがわかります。
長期中和安定作用③ 熱安安定性

高温時における、OE9オイル主要成分の熱安定性を示し、GPオイルの熱に対する安定性が非常に高い事を示している。
OE9オイルの熱に対する安定性が非常に高い事を示している。
オイル温度177度の高温でオイル粘度をどのくらい保持 できるかを示したグラフ。
日を追うごとに市販オイルは粘度が落ち続けますが、OE9はほぼ変わらず粘度を保ち続けるのがわかります。
これによりオイルが高温になっても、エンジンオイルとしての粘度を保ち続け、エンジンを保護してい きます 。
長期中和安定作用④ 高せん断安定性

高せん断安定性の測定温度は177°C
本図は高温時における、OE9オイル主要構成成分のせん断応力に対する秀れた安定性を示します。
市販オイルは時間経過とともにオイル成分が崩れていく様子が分かりますが、OE9はある時間からは成分が崩れず横ばいを続けていきます。
これによりエンジンに過酷な負荷がかかる状況下であっても、エンジンオイルとしての成分は崩れることなく、エンジンをほぐしていくことがわかります。
※ドイツ製ブラベンダー社のトルク(負荷)衝撃をかける測定器での時間経過とオイル性能のグラフ