1.特徴とその効果-高性能で優れた良質油性

高性能で優れた良質油性①

◆ワイゼンベルク効果 絡みつく粘性

OE9 は 「 非ニュートン系粘弾性流体 」 であり 、 大きく3つの特性があります 。

※非ニュートン系粘弾性流体とはニュートンの粘性法則に従わない流体のことをいいます


◆ワイゼンベルグ効果

通常液体を円運動でかき混ぜると渦巻き状に円運動しか起きませんが、OE9オイ

ルは円運動とともに上昇していきます。
これをワイゼンベルグ効果といいます 。

エンジンの中にOE9を混入させると 、強力な洗浄力でエンジンの隅々までめぐり 、焼きついた汚れ 、スラッジを溶かしエンジン内を掃除していきます 。

OE9がエンジン内の隅々まで強力な粘着性で安定油膜を形成し汚れをかき出し、キレイにします。

過酷な条件下でも安定した潤滑を保持し油膜切れを防止。

隅々に浸透した油膜は金属表面からの放熱効果が向上し油温(油圧)が安定しオーバーヒートを防止します。

OE9は、ドライスタートからエンジンを保護します。

エンジン摩耗の90 %は、ドライスタートと呼ばれる初期摩耗によるものです。

隅々に浸透した油膜が、金属表面からの放熱効果(冷却効果)が向上し油温上昇を抑え、オイル劣化成分との相乗効果でオイル寿命が延長します。

オイルは一晩経つとオイルパンにオイルが落ちきって金属表面の油膜はなくなり、1 日たってエンジンをかける時は、オイルがエンジンに行き渡る前の始動なので鉄同士が触れ合い摩耗してしまいます。

OE9は一度油膜を形成すると長時間油膜を保持するので、1週間位乗らなくても油膜がしっかり残っていますので、安心してエンジンをスタートできます。

車(エンジン)の寿命延長に大きな効果を発揮します。

超強力粘性オイルが発揮する多面的効果

▶オイルに回転をかけると強力な粘性力でオイルが回転棒に絡みつき巻き上がる

絡みつきを意味するワイゼンベルグ効果で 現れる粘度性も、取り入れて開発された OE9 には、一般オイルにはできない様々な効果を出現させます。

エンジンオイルが駆け巡るエンジン内で、超強力粘性オイルは 隅々まで行き渡らせることで油膜切れを防止させ、密封性も向上し、エンジン音の軽減、トルクの向上、オイルのロングライフ化など、多機能なメリットを発揮します。

※レオロジー(物質の変形および 流動 一般に関する学問分野)において、ワイセンベルク効果(ワイセンベルクこうか、英 : Weissenberg effect )とは、高分子濃厚溶液や高分子溶融体を始めとする非ニュートン流体の攪拌速度を上げたときに現われる振る舞いを指し、イセンベルク効果は、ポインティング効果(英語版)やバラス効果などとともに法線応力効果 (Normal stress effect) の一つに数えられる。

出典: フリー百科事典 『 ウィキペディア( Wikipedia)

高性能で優れた良質油性②

◆バラス効果 (横に膨らむ弾性)

・ピストンとシリンダー壁間でオイルが膨張

・エンジンパワーがアップ、排ガス浄化、燃費向上

OE9は膨張する特徴を持ったオイルで、これをパラス効果といいます 。

ピストンリングとシリンダーとの隙間でも膨張するため、爆発エネルギーを隙間から逃すことなくピストンに伝え、燃料の完全燃焼によりエンジンパワーがアップ、排ガス浄化、燃費向上 も可能にします 。

高性能で優れた良質油性③

◆応力緩和効果

一般オイルは分散作用で応力を緩和するだけですが、粘弾性油膜の場合は応力を吸収・分散し、ゴムマリのクッション作用でせん断力に強い油膜を形成するので 金属の摩耗防止効果やエンジン音を和らげます。


・粘弾性油膜の弾力性で、せん断力や異常摩擦を吸収分散し油膜切れを防止します。

応力緩和効果によって、以下の効果が得られます。

・オイルのせん断を防ぎ、オイル劣化を防止します。

・応力緩和効果により、エンジン音も静かになります。

高性能で優れた良質油性④

◆トムズ効果

滑りを良くして摩擦を最大限に減少させる効果を持っていて、これをトムズ効果と言います 。
駆動部分の動きが滑らかになり 、省燃費やパワーアップにつながります 。

OE9の粘弾性油膜は 、摩擦抵抗を減少させ流体抵抗を低減させます。
強力な密封効果を発揮しながら、エンジンの回転数が上がれば上がるほど一般オイルでは見られない油膜内の流体間摩擦抵抗が低減しエンジンの回転をよりスムースにさせます 。

金属表面には細かいキズがあり、オイルはその表面に皮膜を形成して潤滑させようとします。
通常のオイルではその形成した皮膜とその周りのオイルが金属面の凹凸からの流動渦/波を発生させ、流動するオイルにとっては抵抗になってしまいます 。

しかし、OE9は流れるオイルの方向に対し直線的な流体に変わるため、滑らかなオイル潤滑を可能にさせます 。

トムズ効果(回転を滑らかにする効果)によって、以下の効果が得られます

・機関の摩擦熱、接触抵抗をほぼ 0 の状態まで軽減することができます 。

・エンジンがスムースな回転を発揮し、燃費が向上します。

・高回転域での吹き上がりがスムーズになります。

・高回転でも油膜切れ無くエンジンが回ることでパワーアップします。

・オイル負荷減少とポンプ性能向上とが合わさり、油温を安定させ冷却効果が向上します。

・オイル劣化防止成分との相乗効果でオイル寿命が延長します。

◆スラッジの発生防止作用(強力洗浄&分散作用)

一般オイルの場合は、エンジン内部では高速回転での連続運転や、発進・停止を繰り返す市街地運転での低温低速運転を続けるとスラッジが発生してきます。
ただし、OE9を入れたオイルは、強力な洗浄力によってどのような運転であってもスラッジが固まらないように強力に清浄し、洗い流してオイル中に分散させる強力作用があります。

同時にスラッジを発生させにくい作用もあり、エンジンの隅々までいき渡る超微粒子による浸透力もあり、エンジン内部の隅々まできれいになります。

OE9[多機能型エンジン強化改質オイル]